出生前検査とは、生まれてくる前の段階で、お腹の中の赤ちゃんに病気やからだのつくりの特徴がないか調べたり、健康状態について確認したりする検査のことです。すべての妊婦さんが受ける妊婦健診とは違い、検査を希望する方が受けるもので、妊婦健診では見つからない病気がわかることもあります。
出生前検査は、赤ちゃんの病気を知るためだけに行うものではありません。出生前検査によって赤ちゃんの状態を知ることは、ご夫婦やご家族がこれからどのように過ごしていくかを考え、決定する機会を持つことにつながります。また、妊娠中から赤ちゃんの生まれつきの病気に関する理解を深めて、赤ちゃんに必要な治療や支援などの情報を得ることで、事前に準備することもできます。例えば、出産直後に赤ちゃんに専門的な治療やケアが必要なことがわかれば、それらが可能な医療機関で出産することができます。
出生前検査に関心を持ったきっかけや理由はご夫婦やご家族によって異なり、検査を受ける・受けないという選択や、検査結果が出たあとの意思決定には、決まった答えはありません。検査の種類や目的、検査の前後に受けられる支援について理解したうえで、出生前検査を受けるかどうかパートナーやご家族とよく話し合うことが大切です。
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教えて先生!出生前検査 よくある20の質問